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コンクリートひび割れを自己補修 九州の道路工事のCO2排出を抑制

コンクリートひび割れを自己補修 九州の道路工事のCO2排出を抑制 画像1
ヤマウ 「FAボックスカルバート」(都城志布志道路)

 

 国土交通省九州地方整備局宮崎河川国道事務所(宮崎市)管内の道路工事でこのほど、従来のコンクリートより二酸化炭素(CO2)排出を抑えるコンクリート製品が使用された。

 このコンクリートは、コンクリート製品製造販売業ヤマウ(福岡市)の製品。“自己治癒(自己補修)型”のコンクリート製品で、アルカリ耐性のある特殊培養したバクテリアとポリ乳酸を生コンクリート製造時に混入することで、経年劣化のひび割れを自動補修するという。このためコンクリートの耐久性が高まり、通常50~65年の更新時期の先送りが可能。セメント製造時のCO2削減が期待できるという。

 使用現場は宮崎県都城市と宮崎県日南市の2カ所。ヤマウは「2カ所で計約155トンのCO2削減を実現できた」としている。