ジェンダー

【働く女性~キャリアインタビュー】異業種からの転職、入社5年目で職種変更、挑戦を続ける理由

実力主義の環境に身を置く理由は、自分の努力で精神的にも経済的にも自立した女性になるため

 ――実際に入社されていかがでしたか?

 ギャップはありませんでした。 簡単な仕事ではないと理解して入社したので、想像通り大変でした(笑)入社して最初の2年間はとにかくがむしゃらに働きました。営業をしながら業界共通試験の勉強にも取り組まなければならなかったので、アポの間の移動時間や帰宅後など、時間を捻出していました。社内に「知識は礼儀」という文化があり、お客さまと対峙(たいじ)する上で知識はとても大切であることを先輩たちから学びました。そのため入社後に、最初に受ける試験も合格点ではなく、満点を取ることが当たり前という環境に、強い期待を感じ、自分もそれに応えたいという気持ちが自然と芽生えました。当時を思い返すと、そうした厳しい環境に揉まれながら「今、まさに成長痛を味わっているな」という瞬間が楽しくもありましたね。

 あとは、「親孝行をしたい」という目標がかなえられたこともうれしかったです。一定以上の成果を出した社員やその家族が招待される表彰式があります。私も幸いなことに、入社1年目からその表彰式に参加することができ、母を招待した時はとても喜んでくれました。

 転職直後は慣れないことも多く、泣きながら母に電話したこともあって(笑)心配をかけてしまっていたなぁと思うのですが、この表彰式に参加して、娘がどんな会社でどのように働いているのか理解が深まり、「いい会社で働いてるね」と言ってもらえました。昨年は結婚し、母とパートナーにも表彰式へ参加してもらいました。忙しい仕事ではあるものの、家族の心配を安心に変えてもらったり、娘やパートナーとして家族に誇りに持ってもらうような会社の仕組みがあることをありがたく感じています。

――これまで相当な努力をされてきたかと思いますが、日々頑張れる原動力はどこにありますか?

 就職活動をしていた時から、きらきら輝く自立した女性でありたいという思いが強くありました。私の考える、きらきら輝く女性というのは、仕事で成果を出して、自立していて人生を楽しんでいる、自信のある女性です。自信は努力と経験からしか生まれないと思っています。そんな女性になるために、常に自信を持てるように頑張ってきました。

 社会人10年目になり、経験を重ねて、思い描いていた自分になれている、なりたかった「自立した女性」に近づいているのを実感しています。

 だからこそもっとこれからもなりたい自分に近づくために頑張ります。

――現在の働く環境の魅力について教えてください。

 1つ目は、「C=C(貢献=報酬)」という言葉が社内に浸透している通り、自分の努力や成果がダイレクトに報酬に反映されることです。

 2つ目は、「成長できる環境」であることです。自分では最大限の努力をして、成果を出して社内コンテストで入賞しても、自分よりも上位の人はまだまだたくさんいます。この人何でこんなにできるんだろうとか、どういうやり方でやってるんだろうと感じて、ヒントをもらうために聞きに行くと、皆さんとても気持ちよく教えてくださるんです! 入社する前は何となく独立自営家の気質が強く、競争が激しそうという印象を持っていたのですが、実際は全くそんなことはなく、自分が経験して学んだことを惜しみなく後輩に継承してくださる先輩がたくさんいらっしゃるんです。