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26年3月卒業予定学生の10月1日現在の内定率調査 就活費用は全部でいくら?

 2026年3月に卒業を予定している大学生、大学院生の就職活動は最終盤、ほぼ終了といった時期になったのではないだろうか。そうした中、キャリタス(東京)は、2026年3月卒業予定の大学4年生(理系は大学院修士課程2年生含む)計1040人を対象に、10月1日時点での就職活動状況などを聞いた。調査期間は10月2日~9日。

 それによると、10月1日時点での状況は、内定率が92.3%と、7月に実施した際の87.3%から5ポイントアップ、4年連続で内定率が9割を超えたものの、前年実績の93.1%は下回る結果となった。この段階で、就職先が決まっていない学生の今後の予定を聞くと、「就職先が決まるまで就職活動を続ける」と継続する意向を示した未内定者は58.8%。理系に関しては過半数が「大学院に進学」するという。

 他方、就職決定企業の属性に関して調べると、決定した業界は前年に引き続き、文理とも「情報処理・ソフトウエア」が最も多い。また、「インターンシップ等参加企業」の割合は50.7%と半数を超えた。

 中小企業の面接試験を受けた学生は全体の49.7%、平均社数は2.2社といずれも前年より減少するなど、景気上向きを示すかのように大企業の内定率が上昇している様子。就職先が決まった地元外進学者のうち、Uターン就職は21.1%だった。

 最後に、これから就職活動に臨む学生にとって気になる、かかった費用を聞くと、平均8万186円で前年より3千円余り増加。ただ、「交通費」は減少傾向が続いている。これはオンライン面接等が増えているのが影響しているのかもしれない。