時代が移り変わっても、私たちの暮らしに変わらず寄り添うものがある。それぞれのロングセラーには、「便利」「快適」「安心」「輝き」といった日常を支える価値が息づいています。長きにわたり多くの人に選ばれ、親しまれてきた商品・会社にフォーカスする「ロングセラー物語」をシリーズでお届けします。
クレハのクレラップ

「やっぱり、日本初のいいものを。」 日本初、家庭用食品包装ラップ
戦後の復興期、日本社会が新しい暮らしの形を模索していた1950 年代。呉羽化学工業(現・クレハ)は、か性ソーダ製造の過程で副生する塩素に着目。この塩素を活かして、暮らしに役立つ製品を生み出せないか――その発想から研究を重ね、1951 年に塩化ビニリデン樹脂「クレハロン」を開発しました。ガスを通しにくく、食品の鮮度を長く保てるという特性を持ち、魚肉ソーセージの包装材として採用されるなど、日本の食文化を支える技術へと発展しました。
やがて技術者たちは「この素材を家庭の暮らしにも役立てたい」と考え、食品を直接包める安全なフィルムの開発に挑戦。安全性、透明性、耐久性など数え切れない試行錯誤の末、1960 年7月に日本初の家庭用食品包装ラップ「クレラップ」が誕生しました。初めはわずかしか売れませんでしたが、冷蔵庫や電子レンジの普及と共に一般家庭に浸透していきました。
その後も、独自カッターケースの開発、電子レンジ対応など、時代のニーズに合わせて改良を重ねています。半世紀を経た今も、日本の食卓に欠かせない存在です。
こだわりポイント
ないものは自らの手でつくり出すー。食品ラップの開発は、そうした探求の積み重ねから生まれました。戦後の暮らしを少しでも便利にしたいという願いが新しい素材と技術を育て、今も時代に合わせて進化を続けています。

クレハからのコメント
「クレラップ」は65年の歴史がありながらも、改良や新商品の発売を通して、進化し続けている商品です。何気なく使う日用品の1つだからこそ、「『クレラップ』を使ってよかった」と感じていただけるよう、これからも改良を重ねて、開発・製造を続けてまいります。(包装材事業部 マーケティング部)










