カルチャー

コーチの2026年春キャンペーンは”Explore Your Story” デジタル時代にあえて「物語」を身にまとう

 SNSのタイムラインを高速でスクロールする日々に、少しだけブレーキをかけよう。「ニューヨーク発のファッションブランドCOACH(コーチ)が、2026年春のグローバルキャンペーン 「Explore Your Story(あなたの物語を描こう)」を発表した。

 ブランドの精神である「Courage to Be Real(リアルに生きる勇気)」を体現するキャンペーン。ショート動画や断片的な情報があふれる現代で、自分自身を見つめ直し、他者と深くつながる手段として「読書」や「対話」にスポットを当てている。

 コーチの最高マーケティング責任者 (CMO)、ジューン・シルバーステイン氏は語る。「世界中の Z 世代の声に耳を傾けるなかで、最も明確に見えてきたのは、ストーリーテリングが自分自身をどう理解し、これからどんな存在になっていくのか捉えるうえで、中心的な役割を果たしているという点。現代において、多くの人が本や長編の物語を、心のよりどころとして挙げています。それは、立ち止まり、内省し、つながりを感じられる場所。 “Explore Your Story” は、こうしたインサイト、そして自分自身の物語を描こうとする世代のそばに寄り添いたいという私たちの思いから生まれたキャンペーンです」

 キャンペーンムービーには、日本からシンガーソングライターの幾田りらさん、アメリカからは俳優のエル・ファニングさんやストーム・リードさん、韓国のアーティスト、ソヨンさんなど、多方面で活躍する豪華な顔ぶれが集結。彼らが本を手に取ると、周囲の世界が変化し、物語が勇気をもたらす様子が幻想的に描かれている。

 今シーズンの目玉は、コーチのアイコンバッグ「Tabby(タビー)」と共に提案される、新作のブックチャーム。これらは単なる飾りではなく、実際に「読むことのできる」ミニチュア本だ。世界中のZ世代との対話を通じて選ばれたのは、『羊と鋼の森』(宮下奈都)、『蜜蜂と遠雷』(恩田陸)、『Sense and Sensibility』(ジェーン・オースティン)などの世界の名作全12作品。ファッションと文学が融合したこのチャームは、お気に入りのバッグに「自分のアイデンティティー」を添える、新しい自己表現のカタチといえるかもしれない。

 この世界観を体験できる場として、日本では、カスタマイズで自分だけのオリジナルノートブックを完成させる【COACH Workshop】(事前予約制)が銀座・大阪など4カ所で開催される。ステッカーを使って「今の気分」を形にする、まさに、自分の物語を書き始めるための第一歩となるイベントだ。詳細は公式ホームページで確認できる。