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「春そば、食べにきませんか?」 大分県豊後高田市は“4たて”を楽しめる新そばの季節

「春そば、食べにきませんか?」 大分県豊後高田市、“4たて”を楽しめる新そば 画像1
豊後高田市 「春の新そば」

 

 「新そば」と聞くと、10、11月ごろを思い浮かべる人が多いかもしれないが、「春の新そば」もある。大分県豊後高田市はそばの作付面積が多く、全国的にも珍しい、春と秋の年に2回、新そばを味わうことができる。

 今年の春そばは6月25日に解禁された。春そばは爽やかな香りと風味が特徴で、収穫されたばかりの新そばのむき実は、みずみずしく緑がかっている。

 豊後高田市によると、今年の春そばの作付面積は約45ヘクタールで、4月の降雨や低温の影響から生育が少し遅れたものの、その後は天候に恵まれ、順調に生育したという。今年は例年並みの約15トンの収穫を見込んでいる。

 豊後高田市は、そばの「認定店制度」を設けている。認定を受けるには、①そばを打つ人が「そば打ち職人養成講座」の修了生か、一定以上の技術を習得していること②豊後高田そばを使用すること③手打ちであること④「ひきたて、打ちたて、ゆでだて」の3たてを守ること―の要件を満たすことが求められる。6月ごろの春そばと11月ごろの秋そばの解禁時期は「採れたて」の4たてを楽しめる、としている。