カルチャー

映画で地域交流を! 野外映画祭「すみだパークシネマフェスティバル」2年ぶりに開催

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 2年前の2020年9月に、リニューアルオープンした隅田公園を中心に開催された「すみだパークシネマフェスティバル」。スカイツリーと浅草の間にある隅田公園に新しくできた広場と芝生を活用し、中秋の夜空の下、区内最大の芝生でくつろぎ、地域のこだわりの食を堪能し、町全体が映画と食でつながる野外映画祭として活況を呈した。コロナ禍だったが屋外という環境もあって、映画を楽しむだけでなく貴重な交流の場としての役割も果たしたようだ。

昨年度の様子
昨年度の様子

 そんな地域発の野外シネマイベントが今年、2年ぶりに開催される。会期は、9月22日(木)~9月25日(日)の4日間。墨田区内外の出店者が自慢の商品を持って集まる「墨の市」が手掛けるマーケットや、24日と25日にはアーティストによるライブも同時開催される。今年のテーマは“LOVE&PEACE”。「愛」「日常」「安心」「つながり」「家族」について、映画を通して楽しく見つめ直す時間をつくっていくという。

上映映画
上映映画

 上映作品は、青春映画の不朽の名作『スタンド・バイ・ミー』(1986年)、記憶障がいのある女性への一途な愛を描く『50回目のファーストキス』(2004年)、差別や偏見に立ち向かう家族を描く感動作『ワンダー 君は太陽』(17年)、傑作ブロードウェー・ミュージカルの映画化『イン・ザ・ハイツ』(21年)、みこしを担いで日本の祭りの復興を目指す男を追ったドキュメンタリー『MIKOSHIGUY 祭の男』(19年)、ラッパーとその彼女の帰郷を描く秀作短編『帰ろうYO!』(15年)の計6作品。さらに、隅田公園近隣の店舗と連携した企画なども新たに実施。地域の若者有志による実行委員会は、コロナ禍で希薄になってしまった人と人のつながりを復活させたいと意気込んでいる。