カルチャー

異世代ホームシェア フランス女性に学ぶ、人生100年時代の暮らし方

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 高齢者の一人暮らしという問題を抱える国は多い。健康で動けてもネットの手続きが難しかったり、孤独にさいなまれたり。フランスでは、「異世代ホームシェア」という選択肢ができている。家族の枠を超え、高齢者と若者が共同生活をするスタイルだ。『70代からのパリジェンヌ・スタイル フランス女性に学ぶ、幸せなシニア暮らし』(ゴダール 敏恵著、主婦と生活社、税込み1540円)にそのインタビューなどが掲載されていて興味深い。

ジュリエット・ラフォレさん 1935年生まれ 88歳 アントワーヌ・ベイヤさん 2000年生まれ 22歳
ジュリエット・ラフォレさん 1935年生まれ 88歳
アントワーヌ・ベイヤさん 2000年生まれ 22歳

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 高齢者と同居するのは、主に大学生を中心とする若者。パリの家賃は高額で、就学や就職のために“上京”してくる若者が手頃な住まいを見つけることは難しい。一方で一人暮らしのパリの高齢者は、自宅に使っていない部屋を持っている場合がある。離れて住む家族にとっては、介護施設に入居するほどではないにしても、高齢の親の一人暮らしはやはり心配だ。この三者の望みに応えるために、非営利団体が立ち上がり、若者と高齢者間の社会的連帯によるホームシェアの仲介が実現している。

広いアパルトマンで思 い思いの時間を過ごす
広いアパルトマンで思 い思いの時間を過ごす

 著者は、パリでエステティシャン、ソシオ・エステティシャンとして20年以上活躍している。実際に異世代ホームシェアをしている高齢者と若者にインタビューしており、同じ高齢化社会の日本にもたくさんのヒントが詰まった一冊だ。

ゴダール 敏恵/Godard Toshie
ゴダール 敏恵/Godard Toshie