例えば、阪急電鉄(大阪市)の「十三駅」は何と読む!? 旅先・道中で見る駅名・地名には、学校で習った漢字で示されているのに、思いもよらない読み方だったり、同じ漢字の駅名なのに、地域によって違う読み方だったりすることがある。京都市にある「漢検 漢字博物館・図書館」(以下、漢字ミュージアム)では7月19日(水)~10月1日(日)まで、企画展「漢字鉄道の旅」を開催。駅名・地名をはじめとした鉄道にまつわる漢字や雑学を取り上げ、漢字の新たな楽しみ方の切り口を提示する。
1830年にイギリスのマンチェスターとリバプールを結ぶ定期旅客輸送が始まって以来、鉄道は産業と社会の発展に大きく貢献し、たくさんの人々を魅了してきた。日本でも昨年、新橋・横浜間で鉄道が開業してから150周年を迎え、各地で多くのイベントが開催された。今回の企画展は、日本人の生活と切っても切り離せない関係にある漢字にスポットを当て、鉄道をめぐる日本文化を漢字という視点から考える。
見どころの1つ目は「鉄道と漢字にまつわる雑学」。「きっぷ」と「切符」の違い、「鉄」のさまざまな字体、同じ漢字で異なる読み方をする駅名など、鉄道と漢字にまつわる雑学を紹介する。2つ目は「漢字クイズ」で、難読駅名や鉄道用語をクイズ形式で出題する。参加型企画として、来館者の知っている難読駅名を地図に記入するコーナーもある。3つ目は、個人所有のコレクションの公開。話題になったきっぷやサボ(列車に掲げられている行先札)など、個人所有のコレクションの一部を公開する。4つ目は、企画展オリジナルのヘッドマークと一緒に記念撮影ができるフォトスポット。また、来場者への特典として、硬券(厚紙の切符)タイプの記念入場券を配布する。
漢字ミュージアムは、京都・祇園に2016年6月に開館した日本初の漢字に特化した博物館。京都市元弥栄中学校跡地に建設され、漢字に触れる・学ぶ・楽しむ展示を提供する体験型ミュージアムだ。
■漢検 漢字博物館・図書館(漢字ミュージアム)
所在地:京都市東山区祇園町南側551
電話:075-757-8686
入館料:大人800円、大学生・高校生500円、小中学生300円、未就学児・障がい者無料
開館時間:9時30分~17時(閉館30分前まで入館可能)
※8月11日(金)~8月16日(水)は9時30分~18時
休館日:月曜(休館日が祝日の場合は翌平日に振り替え、7月19日~8月27日は毎日開館)。