未来世代がはばたくために何ができるかを考える、株式会社共同通信社(東京)のプロジェクト「はばたけラボ」。子どもがひとりでお弁当を作る「弁当の日」などにも取り組んでいる。7月26日(水)には、小学生(3年生以上)対象の「夏休み料理教室“ひとりで簡単ランチを作ろう”」を東京・新宿のクリナップ キッチンタウン・東京で開催した。
小3~小5まで18人が参加。保護者には「子どもたちの調理中、館内にいても外で過ごしても構いませんよ」と声が掛けられた。子どもたちが挑戦したのは、「チキンのりチー丼」と「簡単みそ汁」の2品。「チキンのりチー丼」は、青のりとチーズで衣に香りと味を加え、ラップや電子レンジを活用して調理。「簡単みそ汁」は、かつおぶし粉、みそ、好みの具を用意お椀に入れて熱湯を注ぐというお手軽だしによるレシピ。調理が進むにつれ、会場には加熱したキャベツや青のりのよい香りが漂った。
子どもたちは3班に分かれ、各班に指導スタッフがついて調理。作業を分担したり、手が空いた子が調理器具の洗い物をしたり、余った鶏ささみ肉のフライを譲り合ってジャンケンでもらう人を決めたりと、一緒に作業する中で交流を深めていた。
料理が出来上がった後は、親子で好きな席に着き、ランチを楽しんだ。都内中央区の角麻美さんは、小3の玲奈さん(8)が夏休みに参加できる料理教室をインターネットで探しているうちに、この料理教室を見つけた。調理中は館外で過ごして戻ると、手の込んだ料理が完成していてとても驚いたという。「すごくおいしいし、娘が今日教わったことをいろいろ説明してくれたので、私も円強になりました。家ではだしを取ってみそ汁を作っていますが、今日のみそ汁もとてもおいしかったです」と話した。玲奈さんは「(お母さんが教室の申し込みをしてくれて)うれしかったし、楽しかった。家でも作ってみたいです」と笑顔を見せた。
「はばたけラボ」は、食をはじめとした「くらし」を見つめ直す機会や、くらしの中で夢中になれる楽しさ、ワクワク感を体感できる機会を提供している。パートナー企業であるクリナップ、キッコーマン、クレハ、信州ハム、住友生命保険、全国農業協同組合連合会、日清オイリオグループ、雪印メグミルク、アートネイチャー、東京農業大学、グリーン・シップ、ヤンマーホールディングス、ハイセンスジャパンとともに、“誰もが幸せな100年未来をともに創りあげる”を目指し、さまざまな活動を展開している。