本の中に入れたら･･･をかなえてくれる 子どもも大人も楽しめるファンタジー

　　

　本好きにとって読書は旅。本の中に入れたら･･･という妄想はちょっと楽しい。小学生から大人まで楽しめるビブリオファンタジー、『ページズ書店の仲間たち2　ティリー・ページズと消えた童話』（アナ・ジェームス著、文響社・東京、税込み1848円）が発売された。

　自分が本の中を旅することができる“本の旅人”だと知ったロンドンの書店の孫娘ティリー・ページズが主人公。前作では、親友オスカーたちと冒険に挑んだ。立ちはだかる山高帽の男の正体、謎の秘密結社、そして家族の過去。発売された2巻では、雲行きの怪しい大英地下図書館に後ろ髪を引かれながらも、オスカーと一緒にクリスマスのパリを訪れたティリーが、童話の世界に旅をする。赤毛のアン、赤ずきん、ラプンツェル、ジャックと豆の木、秘密の花園など、名作へのオマージュがたくさん。どんどん本が読みたくなること請け合いだ。