「絶対王者」の真の姿に迫る 番記者が見続けた羽生結弦さん

　フィギュアスケート男子シングルで五輪連覇を果たし、「絶対王者」と呼ばれた羽生結弦さん。その競技人生を長く取材してきた田中充氏によるノンフィクション『羽生結弦の肖像 番記者が見た絶対王者の4000日』（山と溪谷社・東京）が刊行された。逆境を乗り越えた五輪挑戦の軌跡をたどる一冊だ。

　2012年から22年までの10年間の戦いと、プロとして進化を続けた約1年の日々に焦点を当て、膨大な取材メモを掘り起こし、スポーツという枠を超えた偉大なアスリートの軌跡を描いている。ソチ五輪の金メダル獲得、平昌での五輪連覇、プライドを懸けた北京五輪、4回転アクセルへの挑戦。競技人生の節目で発せられた数々の言葉とともに、絶対王者が切り拓いてきた道をたどる。プロ転向1周年の記念フォトギャラリーも巻頭に掲載している。税込み2200円。