昔の「若狭国」と「越前国」の二国から成る福井県。その福井県内各地の城や城跡の魅力を紹介するイベント「ふくい城巡りフェス2023」が、11月3日(金・祝)・4日(土)の2日間にわたり福井市の福井商工会議所ビルで開催される。県内14市町や17の民間団体などでつくる「ふくい城巡りプロジェクト」実行委員会主催。入場無料。
福井県内の城に関係する保存会や観光協会などが出展。ポスターやパネル展示、パンフレット配布などを通して各城の魅力を発信するほか、限定御城印をはじめとするグッズ販売や体験コーナーも。4日には専門家によるトークイベントも行われる。
「城ブース」には、2日間の10時~17時を通して14団体が出展する。江戸時代以前に建設された天守が現存する全国12の城のうちの一つ「丸岡城」。福井県大野市の中心部にある亀山にそびえ、麓に広がる城下町が雲海に包まれた時に亀山だけが浮かんで見える“天空の城”として有名な「越前大野城」。若狭国と越前国の境を守備する“境目の城”として、国吉城の攻撃に約10年間耐え“難攻不落の城”といわれた若狭国の「国吉城」――。これらをはじめ10超の城をパネル展示で紹介。また、同イベント限定版御城印・お城グッズの販売、エアガンを使った火縄銃体験、オリジナルの御城印作りが体験できるコーナーなどを展開する。米大リーグ・大谷翔平選手の所属チームが本塁打パフォーマンスで使うものと同じメーカーが製作したかぶとや、柴田勝家の金幣馬印(複製)なども展示する。
2日目の「ステージイベント」(オープニング13時~)は2部構成のトークセッション。1部(13時30分~)では「越前・若狭の城の味わい方」として、城郭ライターの萩原さちこ氏、若狭国吉城歴史資料館の大野泰弘館長、丸岡城天守を国宝にする市民の会の竹吉睦氏らが県内の城の楽しみ方などを紹介。2部(14時45分~)の「今、福井の山城がアツいぜ!神宮寺城×一乗谷城×砕導山城」では、福井県内の城を研究する近畿大准教授の新谷和之氏、福井県立一乗谷朝倉氏遺跡博物館・学芸員の石川美咲氏、高浜町郷土資料館・学芸員の倉田尚明氏が、朝倉氏と県内各地の城の関わりなど学術的な魅力を解説する。