カルチャー

一席一菓の京菓子展 「あつらえのかたち」

 ふだんは茶席など遠い世界でも、新年は静かで落ち着いた和の世界にひかれることが多い。さまざまな分野で活躍する9人が茶席の亭主となり、職人と対話しながら客を迎えるためにあつらえた菓子を展示する「京菓子展 一席一菓 あつらえのかたち」が、2024年1月28日~2月12日、有斐斎弘道館(京都市)で開かれる。京菓子展10周年の特別展だ。

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 京菓子は一席一菓。一席ごとに相手を思い、自然との対話を繰り返しつつ、その日、その時、その場所、その人だけのために作られる「食べる芸術」だ。それぞれの亭主がどのように客をもてなし、また職人はどのようにその思いに応えるのか。京菓子を通して、人と人とのあいだに紡がれる「ものがたり」を五感で楽しむ企画。会場では展示作品の中から数種の菓子を、抹茶とともに味わうことができる。入館券(京菓子と抹茶付き)は大人2500円、学生2000円(要予約)。入館のみは大人1000円、学生500円。

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