神奈川フィルハーモニー管弦楽と京都市交響楽団のコンサートマスターとして活躍するバイオリニストの石田泰尚氏が2014年に結成した弦楽アンサンブル「石田組」は、今年10周年。念願の日本武道館公演を11月10日(日)に開催することが決定した。キョードー東京が主催。
石田組のメンバーは、“石田組長”が信頼を置く首都圏の第一線で活躍するオーケストラメンバーを中心に約70人。公演ごとに“組員”が召集される。レパートリーはバロック音楽から映画音楽、プログレッシブ・ロックまで多岐にわたり、各々のスタイルをぶつけ合いながら織り成す演奏スタイルが人気のひとつ。2023年夏、東京・サントリーホール3公演を完売させ、全国各地でも完売公演を続出、2024年2月には、LUNA SEA、X JAPAN、THE LAST ROCKSTARSのバンドメンバーとしてロックシーンを席巻するSUGIZO氏との共演コンサートが決定しており、著しい躍進を見せている。
オーケストラのコンサートマスター、ソロやユニットでの活動も含め、年間150公演以上のステージに立ち、超多忙な日々を送る石田組長が近年口にしていた目標「武道館公演」が、結成10周年の節目の年に実現する。武道館公演のチケット販売は春を予定。詳細は決定次第、石田組公式ホームページで案内する。
石田氏は神奈川県出身。国立音楽大学を首席で卒業後、新星日本交響楽団コンサートマスターを経て、2001年に神奈川フィルハーモニー管弦楽団ソロ・コンサートマスターに就任。以来“神奈川フィルの顔”となり、現在は首席ソロ・コンサートマスターの重責を担っている。これまでに神奈川文化賞未来賞、横浜文化賞文化・芸術奨励賞を受賞。2020年4月から京都市交響楽団特別客演コンサートマスターを兼任。2022年6月に初の著書となる『音楽家である前に、人間であれ!』(音楽之友社)を刊行した。