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人類の終着点はどこ?  最高の知性が世界の未来を予言する

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 数えきれないほど多くの、しかも共通の問題を抱える世界。何かを解決すべきだとは思っても、さまざまな要因が複雑に絡まり理解するだけで大変だ。人類最高の知性による世界の未来を予測した書籍『人類の終着点――戦争、AI、ヒューマニティの未来』(朝日新聞出版・東京、税込み990円)が発売された。制御不能の戦争、ヒトの能力をしのぐようなテクノロジー。エマニュエル・トッド、マルクス・ガブリエル、フランシス・フクヤマなど、世界最高の知性が集結した一冊だ。

 フランスの歴史家で人口学者でもあるエマニュエル・トッド氏は、「現代世界はローマ帝国の崩壊後に似ている」とし、揺れ動く世界秩序の中で人類に残されている可能性を探る。アメリカのフランシス・フクヤマ氏は、「人類が終えられなかった冷戦下の宿題」を指摘。ドイツの哲学者、マルクス・ガブリエル氏は「戦争とテクノロジーの彼岸」と題し、人間の手の中に残された切り札について語っている。