春を告げる花として日本各地に自生し、古くから親しまれてきたサクラソウ。国立科学博物館筑波実験植物園(文化庁)では 4 月13~21日まで、コレクション特別公開「さくらそう品種展」が開催される。日本の野生サクラソウを遺伝資源として育成されてきた、伝統園芸の品種を公開し、その一部を江戸時代から続く鑑賞方法である「桜草花壇」で展示、伝統園芸の奥深さを紹介する。
サクラソウは、わずか1種の野生種をもとに、江戸時代から現代までに多様な園芸品種が作られてきたという。今回の特別公開では、筑波大学が保有するコレクションの中から、国内屈指の100品種以上を展示、栽培の歴史や園芸品種の由来と成立について、科学的な知見とともにパネルで紹介する。入園料は一般320円、高校生以下・65歳以上・障害者手帳を持つ人とその介護者1人は無料。