カルチャー

売りたいのに家が売れない  話題の相続登記法改正

  関係者がいない、もしくは見つからない空き家が全国的に問題になっている。親族、相続人がいても悩ましい事例は少なくない。境界やペアローンなど気になる家の問題を、漫画と文章で分りやすく解説した『拝啓 売りたいのに家が売れません』(丸岡智幸著、自由国民社、税込み1760円)が5月2日に発売される。

 著者は不動産の買い取り事業を行うネクスウィル(東京)の代表取締役。自宅の名義が曽祖父のまま誰が相続したのかも不明、公道に通じる通路の権利が不明で建て替えできない、隣との境界がはっきりしないうえに協力してくれないなど、複雑な権利関係に悩む人は多い。共有持分や建築不可物件、空き家などの不動産を中心に買い取りをしてきた経験をもとに、具体的な事例を用いて解説する一冊。まず問題の所在を確認しておくだけでも勉強になりそうだ。main