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東京の和歌の浦で書写体験和歌の庭 六義園で10月14日に開催

中の島を有する六義園

 和歌の聖地・和歌の浦が誕生して今年で1300年。これを記念して、主要景観が和歌の浦の景勝地になっている東京の六義園(東京都公園協会・東京)で10月14日、書写体験が開催される。

 六義園には、主に和歌にちなんだ八十八境(八十八カ所の景観)が園内にちりばめられている。和歌山県にある「和歌の浦」や「紀ノ川」などの景勝地が園内の風景に映し出され、それぞれの名称が書かれた石柱が園内各所に残っている。

 その石柱に書かれている文字は、六義園を築園した柳澤吉保の家臣で、儒学者で名書家でもある細井広沢(ほそいこうたく)らの筆によるもの。そこで今回の書写体験は、その石柱やゆかりのある和歌などについて紹介、実際に書き写しながら六義園の魅力を味わうというイベントだ。開催時間は10時~、13時~の2回。講師は、仮名の書家、大石三世子先生。事前申し込みが必要。申し込み専用電話番号は03-3941-6277。定員は各回20人(先着順)。

 「和歌の浦」は和歌山県の景勝地の総称。1300年前、聖武天皇が和歌の浦の素晴らしい景観をいつまでも残すよう詔を発し、後の徳川家もこれを保護してきた。2017年には「絶景の宝庫 和歌の浦」として日本遺産に認定されている。

和歌の浦の景勝地のひとつ「吹上浜・吹上松」が再現された園内