カルチャー

「円空のあしあと」で円空上人の思いをたどる 特別拝観や円空彫りの体験も

 江戸時代に12万体の神仏を彫ると誓い、修行の旅の中で人々のために神仏を彫り続けた円空。独創的な力強さと素朴な美しさを持つ“円空仏”は、今も多くの人々を魅了し続けている。東海旅客鉄道(JR東海)は、円空の生誕・終えんの地である岐阜県で、その魅力に触れる「円空のあしあと」キャンペーンを実施している。6月30日(月)まで。

 東海道新幹線の車内や岐阜県内の飛騨千光寺など3寺院で特設サイトにアクセスすると、キャンペーンの案内人で円空仏をこよなく愛する俳優の井浦新さんが、円空のあしあとをたどる旅を案内する限定ボイスラリーを聞くことができる。

 また、通常非公開の円空仏の拝観など、特別な体験ができる旅行商品もある。たとえば、JRの会員制のEXサービス限定で、高山市の飛騨千光寺の住職案内付き 円空仏63体拝観と瞑想(めいそう)体験ができる旅。飛騨千光寺に隣接し、円空仏の最高傑作の一つと称される「両面宿儺坐像」や、立ち木を彫って仏像にした「仁王像」など円空仏63体を公開する円空仏寺宝館を拝観できる。

 下呂市の温泉寺でも、住職から円空と温泉寺のつながりなどについての解説を聞きながら寺内を拝観した後、円空も行ったとされる座禅を体験。その後温泉寺に現存する4体の円空仏に実際に触れ、抱えての記念撮影もできる旅がある。

 特別イベントの予約や詳細の確認はホームページに掲載している。