カルチャー

選書から棚づくりまで、子どもたちが本屋をプロデュース 「こども書店プロデュース」の参加者募集

 

 電子書籍が増え、調べものもネットでサクッと、がとりあえずの入り口になっている昨今。子どもたちにとっても本屋さんは、だんだん遠い存在になってきているかもしれない。そこでクリエーティブ探究スクール「スコップ・スクール」(スコップ・東京)と大垣書店(京都市)はコラボレーション企画として、「こども書店プロデュース」を開催する。京都・滋賀エリアの大垣書店5店舗で2026年2月に実施する予定で、この9月から準備をスタート。参加する子供を専用フォームから募集している。対象は小学生~中学生。同企画は、茨城県つくば市、岩手県盛岡市の本屋さんでも実施する。

 読書習慣や書店を訪れる機会が減っている子どもたちだが、この企画では地域の書店で、児童書や文芸、ビジネス書、新書、コミックなどの本の選定から棚づくり、書評、POP制作、オブジェ制作まで、すべて自分たちで考えて進める。店での販売は2026年2月からの1カ月間だが、今年9月から来年1月までの間に準備を進める。

 子どもたち自身が売り場を企画・運営することで、本に触れる楽しさや書店に足を運ぶ習慣を育むことを目的としている。単に本を選ぶだけではなく、「なぜこの本を大人に読んでほしいのか」「どんなふうに展示すれば興味を持ってもらえるか」などを考える過程が、子どもたちにとって大きな学びの機会となりそうだ。