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戸田恵梨香、高校生たちの悩みに直接回答 「うちも過保護だった。それも守られてきた証拠」

 映画『母性』公開直前イベントが15日、東京都内の中村中学校・高等学校で行われ、出演者の戸田恵梨香と永野芽郁が登壇した。

 本作は、湊かなえ氏の同名ミステリー小説を映画化。娘を愛せない母・ルミ子を戸田、母に愛されたい娘・清佳を永野が演じた。

 この日は、映画を事前に鑑賞した現役女子高生たちの前に2人が登場。学生たちの質問に直接回答した。

 「この映画を通じて、改めて母親の好きだと思ったところ」を尋ねられた永野は「母は私が小さい頃から、やりたいことを何でもやらせてくれた。私が面白い、楽しいと思うことを、一緒に面白がってくれる母だったので、親子ではあるけれど、親子とはまた違う、愛情だけでつながっている関係性。そんなこともあって、母を人間として、改めてすごく好きだなと思います」と話した。

 また、「両親が過保護。どう対応したらいいか」と尋ねられた戸田は、「非常に難しい質問…」と考え込みながら、「うちも過保護だったんです」と告白。

 「今34歳ですが、30を過ぎて実家に帰っても、いまだに門限6時半で、『早く帰ってきなさい』みたいな。なので、基本的に暗くなってから出歩くことが全然なかったし、今でも一人で夜出歩くのが結構怖いです」と明かした。

 ただ、「それも守られてきた証拠だと思うし、過保護だったからこそ、今理解できることもある。きっと自分に子どもができても、親の影響を受けて過保護になってしまうのかなと、何となく想像しています」と話した。

 さらに、「私は16歳で上京したんですが、それは、むしろ父が『仕事一本で頑張りなさい』と背中を押してくれたから。なので、本当に自立しなければならない、そのときが来たら、親御さんは応援してくれそうな気がしますけど」と優しく語り掛けた。

 永野は、18歳で一人暮らしを始めたとき、手伝いに来た母親に、あえて一人で家事をこなす姿を見せたことを話した。

 「『この子は一人でも大丈夫』って親にアプローチしていくことも必要なのかなって…。でも過保護ってすてき。いいことだと思う。愛されている」としみじみ語った。

 映画は11月23日から公開。