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松村北斗、新海誠監督の“温かい言葉”に感謝 「オーディションは子どもを見つけるような気持ちで」

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 映画『すずめの戸締まり』大ヒット舞台あいさつが18日、東京都内で行われ、声優を務めた原菜乃華、松村北斗(SixTONES)と新海誠監督が登壇した。

 本作は、日本各地の廃墟を舞台に、災いの元となる“扉”を閉めていく少女・鈴芽(すずめ)の解放と成長を描くアニメーション映画。

 本作は、公開から7日間で観客動員数200万人を突破。新海監督は「ちょっと信じられない数字。僕が昔作品を作り始めたとき、最初の映画館が50人で満員になる箱だった。50人の方に拍手を頂けただけで人生が変わるような感激だったのに、200万人というのは。本当に言葉にならないです」と語った。

 1700人を超えるオーディションでヒロイン鈴芽役に選ばれた原は、合格をサプライズ発表で聞いたという。

 「頭の中が真っ白になってしまって。もちろんうれしい気持ちもあったけど、それ以上に不安や重圧が一気に押し寄せてきて、立っていられないなと。なので、その気持ちはいったん扉に閉じ込めて、目の前のアフレコに向けて、台本を開き、練習する日々でした」と当時を振り返った。

 扉を閉める旅を続ける“閉じ師”の青年・草太を演じた松村も、同じくオーディションで選抜された。新海監督から「北斗くんも不安そうだったよね」と聞かれると、「はい。隠すことなく(不安を)出していました」と照れ笑いを浮かべた。

 松村は「最近、新海さんが言ってくれた『オーディションで僕らを見つけるのは、子どもを見つけるように(だった)』という表現。これをもし一番不安だった瞬間に聞けたら安心しただろうなと思います。今聞いても温かくなる言葉です」とうれしそうに語った。

 新海監督は「もっと早く言えばよかったね」といいながら、「自分の書いた脚本は、自分の子どものようなもの。そこに千人の候補がいたとしても、(声を)聞くとすぐ分かる。この人たちが、僕たちの作品にとって大事な人たちだって、最初にすぐ分かりました」と語った。

 この日は、原と松村が会場でアフレコを生披露。松村は「これだけ多くの方に見てもらうと全然上手にできませんね」と苦笑したが、新海監督は「とってもすてきでした」と2人をたたえた。