映画『ザ・ホエール』の初日舞台あいさつが7日、東京都内で行われ、本作の演技で、第95回アカデミー賞の主演男優賞を受賞したブレンダン・フレイザーが登壇した。
フレイザーが演じたのは、同性の恋人を亡くしたショックから、現実逃避するように過食を繰り返し、体重272キロとなった孤独な男・チャーリー。自らの死期を悟った彼は、離婚して以来、疎遠だった娘との絆を取り戻そうとする。
『ハムナプトラ3 呪われた皇帝の秘宝』でのプロモーション以来、15年ぶりの来日となったフレイザーは「コンバンワ、トーキョー」と、日本語であいさつ。
「再び日本に来ることができてうれしいです。15年ぶり。運が良ければまた1本(『ハムナプトラ』シリーズを)作れるかな…と思っています」とあいさつした。
前回は、『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』で同じくオスカーを獲得したミシェル・ヨーと共に来日した。
フレイザーは、自身の受賞に感謝を述べるとともに、「アカデミー賞までの6カ月の道のりを彼女と一緒に歩めたこと、大変光栄に思っています。彼女が受賞したことは業界の躍進につながると思っているので、それを見守れたことをうれしく思っています」と語った。
イベントでは、ファンからの質問にも答えた。「今回の来日で行きたい場所」を尋ねられたフレイザーは「桜が散ってしまって寂しい思いはあるのですが、少しだけ見ることができました。美しいですね。そして、今回は大阪と京都に行きたいです。あとおいしいラーメン屋さん。誰か教えてくれたら、ぜひ試したいと思います」と笑顔で話した。
『ハムナプトラ』シリーズのファンからは「アクション映画にまた出る可能性は?」といった質問も。
フレイザーは「そうですね。今回アカデミー賞を頂けたので、(『ハムナプトラ』シリーズを製作した)ユニバーサルの方々がまた僕をキャスティングしてくれることを、皆さんも一緒に祈ってください」と答えた。
フレイザーは最後に「自分がこの仕事をできるのも、特別なチャンスを頂けるのも、ファンの皆さんのおかげ。皆さんのことが大好きです。この作品を心から楽しんでいただけたらと思います」と語った。