黒漆の初代モデル「ローレル」を表現 セイコー腕時計110周年記念の限定モデル

　日本の機械技術や産業の発展に寄与し、国民生活や文化に貢献した文化的遺産として、2014年に「機械遺産」に認定された国産初の腕時計「ローレル」。これが完成したのが1913年。セイコー腕時計110周年を記念し、職人の技が光る特別な限定モデル（セイコーウォッチ・東京）が、2月24日に発売される。希望小売価格は税込み181万5000円、全世界で500本の数量限定だ。

　1960年の初代グランドセイコーは、国産では初めてスイス・クロノメーター検査基準優秀級規格に準拠したモデルとして発売された高級品。その復刻デザインを美しい黒漆と高まき絵で表現したのが、今回の限定品だ。

　奥行きある深いつやの黒漆ダイヤルには、漆の中でも生産量が限られた希少な純国産の漆を用いた。漆を塗布した上に、金沢の漆芸家・田村 一舟（たむら いっしゅう）氏が、加賀漆芸の精華ともいえる繊細さと力強さを併せ持った高まき絵を施した。

　ケースと中留の素材には、グランドセイコー独自の「ブリリアントハードチタン」を採用。美しく耐久性を持つ漆と、この先進素材を兼ね備えた特別な限定モデルになっている。