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もったいない、をおいしく食べる オキザワラの厚切りステーキ

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 オキザワラ。あまり聞いたことがないのは、水揚げされてもサイズが大きく扱いが難しい、おいしさが知られていない、市場価値が低い、などの理由で市場に出回らない地魚の一つだからだ。これを活用した限定メニューが、10月31日から「100本のスプーン FUTAKOTAMAGAWA」(スープストックトーキョー・東京)で期間限定で食べられる。

 すさみ町の人口は現在約3,700人で、年間100人のペースで減少、「消滅可能性都市」に指定されている。中でも一次産業における生産者数の減少は顕著で、一時330人いた漁師の数は現在約80人まで減少しているのだそうだ。すさみ町の伝統漁法である「ケンケン漁」は消えゆく伝統漁法として懸念され、漁獲量の減少や燃料の高騰なども問題になっている。

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すさみ町でのクラチャレの様子
すさみ町でのクラチャレの様子

 そこで、未利用魚の活用によるフードロスの削減、漁師の収入向上を目指して、オキザワラの厚切りステーキ(税込み1,880円)というメニューが出来上がった。厚く切ったオキザワラを200g使い豪快にロースト。癖のない白身にジューシーなドライトマトのジャムと濃厚なブールブランソースを合わせた一品だ。