ライフスタイル

憧れの旅路がボトルに フランス人が考える平安の香り

main

 香りで独自の美を生み出し続ける、「フランスの知性・哲人」とも称されるアーティスト、セルジュ・ルタンス。2023年ホームフレグランスのコレクション「アットホーム(AT HOME)」(資生堂、各100ml 税込み6930円)が、5月1日から順次発売される。

 未体験の5つの旅がテーマ。例えば「ルパレデサーブル(砂の宮殿)」。アンバーと沈香、レザーのコンポジションで、木と革の香りが支配する家、アラブの壮麗さと幻影が香る。

sub2

 ちょっと興味深いのは「ラダムドゥヘイアン」。平安の女官という名前の香りだ。ローリエ、クローブ、安息香のコンポジションで、イメージするのはふすま、障子、畳。静けさを破る着物の衣ずれの音。日本人にとっては源氏物語の世界が思い浮かぶ。フランス人がイメージするのはどんな香りだろうか?