SDGs

持続可能な消費や社会を目指して 13団体が「グリーン購入大賞」を受賞

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 毎年、激しさを増す異常気象。今年7月は観測史上最も暑い月となり、日本各地でも猛暑日が続いた。このまま温暖化が進むと、持続可能な社会や自然を維持していくのは難しくなる恐れがある。私たちが日々の生活で実践できることは何だろうか。環境や社会に配慮した“グリーン”な製品・サービスを提供する団体を取り上げる「第24回グリーン購入大賞」(グリーン購入ネットワーク、東京)の表彰式が12月12日、東京都内で行われ、13団体が大賞・優秀賞を受賞した。

 1998年に創設されたグリーン購入大賞。第24回となる今年は、持続可能な調達(消費と生産)を通じたSDGsの達成、中でも脱炭素社会やサーキュラーエコノミーの実現に寄与する企業・団体に焦点が当てられた。

 グリーン購入大賞と環境大臣賞に選出されたのは「日本生活協同組合連合会」。同連合会は2018年に「コープSDGs行動宣言」を採択。2021年からは社会・環境に配慮した原材料を使った商品をシリーズ化し、200を超えるエシカル商品を提供している。大賞と経済産業大臣賞を受賞したのは「セイコーエプソン」。同社では“責任あるサプライチェーンの実現”を重視。いち早く2005年にサプライヤーガイドラインを策定したことや、サプライヤー評価プログラムを通じてリスク改善施策を実施していることなどが評価された。大賞と農林水産大臣賞に選ばれたのは、宮崎県の干しシイタケ卸問屋「杉本商店」。1954年の創業以来、農家から原木栽培シイタケを全量買い取っているほか、2017年からは海外市場にも挑戦し、日本の食文化保護や地域経済、九州の自然環境維持に貢献している。

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 そのほか大賞を受賞したのは、アニマルウェルフェアに取り組んでいる「イオントップバリュ」、「山梨県」、山口県の「秋川牧園」と、地域環境人材の育成プログラムを実施している「三重大学」。

 約1300の企業・自治体・民間団体などで構成する「グリーン購入ネットワーク(GPN)」では、グリーン購入に適した商品をデータベース「エコ商品ねっと」に掲載している。環境に配慮した項目を商品ごとに調べられるようになっているから、日常でよく使用する商品などについて、一度チェックしてみてはいかが?

 

「第24回グリーン購入大賞」受賞団体
・大賞、環境大臣賞「日本生活協同組合連合会」
・大賞、経済産業大臣賞「セイコーエプソン」
・大賞、農林水産大臣賞「杉本商店」
・大賞「三重大学」
・大賞「秋川牧園」
・大賞「イオントップバリュ」
・大賞「山梨県」
・優秀賞「スーパーバッグ」
・優秀賞「大東建託」
・優秀賞「エルコム」
・優秀賞「サスティナブル・ストーリー」
・優秀賞「折兼」
・優秀賞「モスフードサービス」