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ひきこもりは決して他人事ではない! TOKYO MXで「ひきこもりボイスTV」を放映、「ひきこもりVOICE STATION 全国キャラバン」もスタート

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 「ひきこもり」という言葉が広く知られるようになってからすでに20年以上。15歳から64歳のひきこもり当事者は、全国で推計146万人とされ、4年前と比較して女性の割合も増えてきたという。いまや、ひきこもりは誰にでも、どこの家庭にも起こりうる問題になってきている。だが、残念ながら今のところ、その苦しみは当事者やその家族以外には、なかなか理解してもらえないというのが実状だ。

 厚生労働省は、ひきこもりに理解がある地域社会の実現を目指し、この秋2つの取り組みを実施する。一つ目は、ひきこもり当事者の声をみんなに伝えるテレビ番組「ひきこもりボイスTV」をTOKYO MXで10月7日(土)から全6回放送。二つ目は、パネルディスカッションやワークショップを含むイベント「ひきこもりVOICE STATION全国キャラバン」を10月14日(土)から全国6ブロックで開催する。

 「ひきこもりボイスTV」は、ひきこもり当事者の「声」や地域での支援事例を紹介していくことで、ひきこもり当事者への世間の誤解や偏見を解消し、誰もが生きやすい社会について考えていく番組。元AKB48の高橋みなみさんがパーソナリティーを務め、ひきこもり経験のある支援者や著名人がコメンテーターとして、ひきこもり当事者・経験者がVOICE隊として参加する。全国の当事者・家族に寄り添い、勇気や希望を感じてもらい、そっと背中を押すことのできる存在、全国の視聴者に「ひとりじゃない」という安心感を伝えられる存在、そんな番組を目指すという。TOKYO MXでの放映は、10月7日(土)から毎月第1・第2土曜日の16:00~16:30で全6回。放送終了後はYouTubeでも配信の予定だ。

髙橋みなみさん
髙橋みなみさん

 「ひきこもりVOICE STATION全国キャラバン」は、第1部で、ひきこもりに関する理解の促進や支援体制の整備などに取り組む当事者、家族、支援者、行政担当者などを迎えたパネルディスカッションを実施。第2部では、具体的な事例をもとにパネラーを交えたワークショップを実施。地域で行われている活動に、地域に住む関心層や学生などが自分の立場で関われることは何かを議論し、誰もが生きやすい地域にしていくために各人が一歩を踏み出す状態を目指す。参加申し込みは、ウェブサイトの「ひきこもりVOICE STATION 全国キャラバン」https://hikikomori-voice-station.mhlw.go.jp/event/ 申し込みフォームから。各会場の定員は50~100人(申込先着順)。入場料無料。

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 これらのキャンペーンの目的は、ひきこもり状態にある人やその家族が孤立することなく、地域社会においてひきこもりに関する理解を深め、相談しやすい環境づくりを促進していくこと。現代日本においては、誰もが「生きづらさ」を感じる可能性がある。「ひきこもり」は決して他人事ではないのだ。

「ひきこもりVOICE STATION全国キャラバン」の実施スケジュール
●関東・甲信越ブロック 10月14日(土)
会場 :TOIRO さいたまスーパーアリーナ <STUDIO 1・2>
    埼玉県さいたま市中央区新都心8番地(JRさいたま新都心駅 徒歩3分)
テーマ:8050問題から考える、生きづらさを感じた時に誰もが孤立しない社会とは

●九州・沖縄ブロック 10月22日(日)
会場 :出島メッセ長崎 <会議室103>
    長崎県長崎市尾上町5-1(JR長崎駅直結)
テーマ:『当事者が自ら考え、自ら動くとき』~当事者主体の発信と、周囲の支えを考える

●近畿ブロック 10月28日(土)
会場:QUESTION <Creative Commons>
   京都府京都市中京区河原町通御池下る下丸屋町390-2
   (京都市営地下鉄 京都市役所前駅 徒歩1分)

●北海道・東北ブロック 11月18日(土)
会場:郡山商工会議所 <中ホールA>
   福島県郡山市清水台1-3-8(JR郡山駅西口 徒歩約8分)

●中国・四国ブロック 11月26日(日)
会場:山陰中央テレビ <大会議室>
   島根県松江市向島町140-1(JR松江駅 徒歩約8分)

●東海・北陸ブロック 12月9日(土)
会場:石川県地場産業振興センター <第12研修室>
   石川県金沢市鞍月2丁目1番地(JR金沢駅金沢港口(西口)バス約20分)