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飲食店厨房に使用される不燃壁面材「Rニース」を再資源化 丹青社が100%リサイクル体制を確立

飲食店厨房に使用される不燃壁面材のリサイクル体制を確立 丹青社が企画・立案した「Rニース」 画像1
丹⻘社 「100%マテリアルリサイクルのためのフロー」

 

 商業施設や⽂化施設の設計・施工などを手がける丹⻘社(東京都港区)は、同社が企画・立案した不燃壁⾯材「Rニース」を100%リサイクルする体制を整えた、と発表した。

 通常、飲食店などの厨房に採用される不燃材は、原料として含まれている白系顔料の成分が原因でリサイクルできず、埋め立て処分されている。そこで同社は、白系顔料を使わずに機能を保持した商品の企画開発を進めると同時に、製造会社や中間処理施設、再資源化施設と連携し、再資源化するスキームを確立した。

 「Rニース」は、アイカ工業(名古屋市)が12月1日から一般販売を始めた。丹青社は今後顧客に対し、不燃壁面材として「Rニース」を積極的に立案・導入する。その後、飲食店などから役割を終え廃棄される「Rニース」と、製造会社から廃材として排出される「Rニース」は、中間処理施設に運ばれ、分別される。さらに再資源化施設で、セメント原料の一部に加工される。

 建設業の働き方改革で、現場での作業短縮や削減の取り組みが進められていることを受け、「Rニース」は、下地スタッドに⼀層貼り施⼯、直接ビス⽌めで仕上げが完了となり、現場での⼯数を削減することができる。

 「Rニース」は、大手コーヒーショップで先行採用されているという。