ライフスタイル

夏の旅行動向見通しについての調査結果 旅行に「行く」は3人に1人?

 

 もうすぐ夏休み──。休み中の旅行を楽しみにしている人も多いことだろう。そんな中、JTB(東京)は「夏休み(2024年7月15日~8月31日)に1泊以上の旅行に出かける人」の旅行動向見通しをまとめた。このレポートは、1泊以上の日本人の旅行について、各種経済動向や消費者行動調査、運輸・観光関連データ、JTBグループが実施したアンケート調査などから推計したもので、1969年から継続的に調査を実施している。

 調査期間は、6月11日~13日。調査は全国15歳以上79歳までの男女個人で、事前調査において1万人 本調査2060人がそれぞれ回答した。

まず、今年の夏休みの旅行について「行く(「行く」と「たぶん行く」の合計)」と回答した人は調査時点で34.1%と、前年から2.4ポイント減少している。旅行意向は、コロナ禍で2021年に19.8%となって以降、22年に36.1%、23年に36.5%と増加していたが、今回は減少する結果に。

旅行に行かない人に理由を聞くと、「夏休み期間は混雑するから」(30.4%)が最も多く「家計に余裕がないので」(28.2%)、「家でのんびりしたいので」(27.2%)と続いている。

 次に、夏休みに旅行に行くと答えた本調査対象者2060人に、今年の夏休みの旅行に対する考え方を尋ねる(複数回答)と、「昨年の夏より旅行日数を増やす」(17.7%)、「ガソリン代に関係なく車を利用したい」(17.3%)、「お盆時期をずらして長期休暇を取得して旅行する」(10.6%)がトップ3に。ただ、いずれも対前年比ではわずかに減少している。

 本調査対象者2060人のうち、旅行先を日本国内と答えたのは1923人。その旅行傾向をご紹介しよう。旅行目的は「家族と過ごす」(32.2%)が最も多く、次いで「リラックスする、のんびりする」(28.8%) という結果に。旅行日数は「1泊2日」(37.6%)が前年より増え、「2泊3日」(32.2%)が前年より少し減った。旅行先は、「関東」(20.6%)、「近畿」(15.0%)、「東海」(11.5%)がトップ3だ。一人当たりの旅行費用は、「2~3万円未満」(18.9%)が最も多く、次いで「1~2万円未満」(17.8%)だった。出かける場所として気になるのは「自然が楽しめる場所(国立公園や花畑など)」(31.3%)、「動物園や水族館」(16.0%)が多かった。

 本調査対象者のうち、旅行先を海外と答えた人は137人(6.7%)。旅行日数は「3泊4日」(22.6%)が最も多く、次いで「2泊3日」(13.9%)という結果に。旅行費用は「15万円~20万円未満」(21.2%)、「40万円以上」(15.0%)が多かった。旅行先は、パリ五輪の影響もあるのか、「ヨーロッパ」(17.5%)、「韓国」(15.3%)、「東南アジア」(14.6%)の順となっている。