業務用調味料を展開するケンコーマヨネーズ(東京)。日頃使うスーパーマーケットに同社の製品は並んでいないが、料理教室を通して一般向けのアプローチをしている。企業や店舗への営業に際し、同社の調味料を使ったメニューを社内のキッチンで作りながら提案する“メニュー提案型営業”を特徴とする同社。そのメニュー開発を担当する管理栄養士たちが講師を務める料理教室「キッチンスペース831」が、定期的に開催されている。
「キッチンスペース831」の夏のプログラムの1つとしてこのほど開催された「のり巻き作り講座」に参加してみた。食べやすくて子どもにも大人気の“のり巻き”。ご飯と数種類の具を一緒に食べられるので、お弁当や夏休み中の昼食で便利なほか、持ち寄りパーティーなどでも活躍しそうだ。そんなのり巻き作りの基本を学び、1時間で2種類に挑戦する料理教室が、同社東京本社(東京都杉並区)で7月19日(金)に開催された。
今回のプログラムは、1時間の“体験レッスン”。メニューは、日本ののり巻きで定番の「サラダ巻き」と、韓国風海苔巻き「キンパ」の2品。具材の下準備などは全て講師側で済ませた状態で教室をスタート。その上で、すし飯の炊き方や扱い方、その他の具材の下ごしらえ法、便利な既成食品の利用法、巻きやすい具材の並べ方、断面がきれいに見える巻き方・切り方など、“きれいなのり巻き”を作るために必要なポイントが丁寧かつコンパクトに解説された。
家庭で活用できる食品メーカーならではのプロの技、調理時間短縮のテクニック、アレンジ方法、映える盛り付けなどを伝える料理教室。体験レッスン以外の2時間程度の教室では、管理栄養士が解説する素材の栄養素や、それを踏まえた素材の組み合わせなどの解説も好評だ。
831(やさい)=野菜を多く取り入れるメニューに力を入れる同社。ちなみに同社では、カレンダーで「8/31」の真上にある「8/24」を、野菜の上にかける“ドレッシングの日”としている。野菜にかける(8×3=24)という遊び心も込めている。
今回の講座には、江東区から片道1時間半近くかけて参加した女性も。「実は、午前中の塩こうじを使ったメニューの教室にも参加しました。体験レッスンは調理のポイントをコンパクトに教えてもらえ、通常のレッスンでは、管理栄養士さんの栄養面のお話がとても勉強になります。昨年は受験生を抱えていて、集中力を高めるのに効果的なレシピなども学ぶことができて、助けられました。今後も参加したいと思います」と笑顔で話していた。
キッチンスペース831の公式Instagramでは、各レッスンの募集やメニューに関する情報を発信している。