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食から地域の未来を考える、沖縄やんばる産ドキュメンタリー映画 『たベるってなに?』、クラファン実施中

 「隣の人の顔も知らない」が当たり前だった東京時代とは違う、やんばる(沖縄本島北部)の暮らし。コンビニ外食が当たり前だった独身時代とは違う、家族との暮らし――。元・NHKディレクターと、元・大手メーカーのデザイナーである白田一生・双葉(はくた いっせい・ふたば)夫妻がフリーになり、やんばるに移住。地域の先輩たちと出会いながら地元の食文化を学び、食にまつわるさまざまな問題を考えていくドキュメンタリー映画『たベるってなに?』を制作している。クラウドファンディングサイト「CAMPFIRE for Social Good」で11月5日(火)まで支援を募っている。

 出演協力は、島袋正敏さん(「黙々100年塾 蔓草庵」主宰)、高田勝さん(農業生産法人「今帰仁アグー」代表)、根路銘弘美さん(琉球料理伝承人料理教室「サンダンカ」主宰)、満名匠吾さん(やんばら~)のほか、沖縄県名護市嘉陽区・今帰仁村崎山区の人々など。多くの地元住民の協力を得て制作が進行中。映画の監修は服部あや乃氏、音楽提供は「やんばらいず」。

 年内に映画を完成させ、年明けの配信開始を予定している。オンライン視聴ができる支援(3000円から)のほか、1万円の支援でオンライン上映会に参加できるリターンなどを用意。体験型リターン(離乳食作りなど)の追加などを随時更新している。

 監督・白田一生さんは、「これまで、食に無頓着な人生を歩んできました。しかし、今回の企画を通して、食の喜びと責任を知りました。この作品を通して自分自身が学ばせて頂きながら、できるだけ多くの方々と『たべるってなに?』を考えていきたいと思っています」。

 デザイナー・双葉さんは、「生まれてきたわが子の体の、小さいこと。『人の体は食べたものでできているのだから、子どもにとって食事は重要だよなぁ』とつくづく思います。でも、生活のことは“時短簡単”で済ませてきた私が急に変われるわけもなく、今はまだお弁当を一つ作るのにも悪戦苦闘。それでも食事をすることは毎日続くので、知ったからには少しずつでも変わっていきたいと思っています」とのコメントを寄せている。

出演協力者ら