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「弁当の日」発祥の地で映画上映会と交流イベント 香川県綾川町で地域住民らがお出迎え、参加者募集中

 

 献立作りから買い出し、調理、後片付けまで、子どもだけで取り組む「弁当の日」プロジェクトの発祥地、香川県綾川町で10月18日(土)、ドキュメンタリー映画の上映会とトークショー、同プロジェクトを応援する人たちの交流会が開催される。

 「弁当の日」は2001年、香川県内の公立小学校校長だった竹下和男氏が提唱。献立・買い出し・調理・弁当箱詰め・片付けのすべてを5・6年生に任せる食育実践を展開し、保護者たちに「親は決して手伝わないで」と訴えた。「弁当の日」を繰り返すたびに、子どもたちは楽しみながら取り組むだけでなく、“自立への道”を歩み始めたという。それから25年、活動は全国に広まり、実践校が2400校を超えている。

 映画『弁当の日 「めんどくさい」は幸せへの近道』は、子どもたちが自分の弁当を作る食育活動を題材にしたドキュメンタリー作品。「食事作りは親の役割」という社会環境で育った子どもたちが、“自分で作るチャンス”を得たときに、本人や家族の中に芽生える成長や気付きを、笑いや涙を交えて描いている。上映権を購入し、会場を決め、広報し、仲間を集めて映画を見る「自主上映」の形で、全国各地で上映されている。

 18日(土)の映画上映会の会場は、綾川町農村環境改善センター。上映時間は10時からと13時からの2回(97分間)。トークショーも同会場で、15時から80分間を予定している。トークショーには、竹下氏、ドキュメンタリー映画『はなちゃんのみそ汁』の監督の安武信吾さんと、その娘で同映画の主人公・はなちゃん、助産師の内田美智子さんが登壇する。上映会とトークショーの間に12時から、綾川町立滝宮公民館で「うどん接待」を開催する。

 18時からはクレメントホテル高松(香川県高松市)で、小中学生の頃に「弁当の日」の授業を受けた人や、地域住民、教員たちが参加者を出迎える形で、「第3回集まれ!全国の『弁当の日』応援団in高松」と題した交流会が開かれる。交流会のみ、1人5000円の参加費を当日、受付で支払う。

 また、19日(日)12時からも、うどん店2軒を回る「うどんツアー」を開催する。こちらのうどん代は自己負担。「うどん接待」と「うどんツアー」は、県外からの希望者を優先に受け付ける。

 詳細なプログラムは、参加者決定後に連絡される。問い合わせは竹下氏、電話090-7625-3992。申し込みは、上映会準備委員会がメールmidorikidoneko@gmail.comで受け付ける。