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国営武蔵丘陵森林公園で「羽毛ゲイトウ」が見頃 秋風に揺れる花穂に季節の移ろいを感じよう

 

 埼玉県滑川町にある「国営武蔵丘陵森林公園」の西口ひろば花畑で、「羽毛ゲイトウ」が9月下旬から見頃を迎えている。10月中旬ごろまで楽しめる見込みという。現在は3ブロックに分かれた花畑のうち、最も大きなブロックが見頃をむかえ、2ブロックが生育中となっている。ふわふわとした花穂が特徴の羽毛ゲイトウは、赤・黄・オレンジ・ピンク・ローズの5色を植栽しており、各色のコントラストが引き立つ縞(ボーダー)模様にデザインしている。秋の訪れを実感できる気候となってきたこの頃、秋風に揺れる色鮮やかな花穂に、季節の移ろいを堪能できそうだ。

 羽毛ゲイトウはヒユ科ケイトウ属で、アジア・アフリカなどを原産とする一年草。草丈は60cmほどで、ふわふわとした羽毛のような花穂が特徴。ケイトウは鮮やかな花色で秋を彩り、万葉集で歌が詠まれているように古くから日本人に親しまれている。その名前は、形や色がニワトリのトサカに似ていることから「鶏頭」と呼ばれたことが由来で、英名でも「cockscomb(鶏のトサカ)」と名付けられている。約4500平方メートルの西口ひろば花畑に、約40万本が植えられている。

 さらに、カラフルな葉色を楽しむ植物「コリウス」約1万3000株が、「こもれび花畑」で見頃が継続中。10月末ごろまで楽しめるという。「運動広場花畑」では10月上旬~下旬ごろまで約30万本の「赤ソバ」が見頃を迎える。

 また、10月11日(土)~26日(日)の土日祝日は、森林公園の秋の風物詩「森のハロウィンナイト」を開催する。12月まで開催する全3部作の「光と森のstory」第1章となる今回は、約55万球のイルミネーションやカラーライトアップをはじめ、ハロウィーンにちなんだオブジェやアート作品を見ることができる。

 国営武蔵丘陵森林公園の開園時間は、3月1日~10月31日が9時30分~17時、11月1日~11月30日が9時30分~16時30分、12月1日~2月末日が9時30分~16時。入園料は大人(高校生以上)450円、シルバー(65歳以上)210円(免許証・保険証などの提示が必要)、中学生以下無料。