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忙しい現代人を優しくサポート 長野の糀甘酒ドリンク専門店で自然素材エナジードリンクが誕生

 

 

 伝統的な米糀(こうじ)の発酵力を生かしながら、植物性の自然素材×米糀という新感覚の“糀甘酒ドリンク専門店”として誕生した長野県南佐久郡南相木村の「bluelid:KOJI(ブルーリッドコウジ)」(ハローシステムエンジニアリング・さいたま市)。カフェインや人工甘味料に頼らず、糀に含まれる良質なブドウ糖・ビタミンB群・アミノ酸による、“子どもからお年寄りまで安心して飲めるエナジードリンク”を目指している。このほど、公式オンラインストアをオープンした。

 標高1000メートルに位置する南相木(みなみあいきむら)村は、山々に囲まれ、豊かな森と澄んだ水に恵まれた小さな村。同店は、人口1000人に満たないこの地で、日本古来の“発酵”の文化と、清らかな水を未来へとつなぎたいという思いから誕生した。

 販売責任者の大川美希子さんは、埼玉県の電気設備工事業企業でのパートタイム勤務の中で、社内ベンチャーとしての新規事業公募へ挑戦。自身がやりたかった移動販売のアイデアが採用され、新規事業立ち上げの責任者に就任した。その半年後には移動販売店「糀Stand Vikko」(コウジスタンド ヴィッコ)糀ドリンク専門店をオープン。南相木村との出会いや会社代表の後押しもあり、今年6月に長野に拠点を移したという。

 プレーンタイプの糀ドリンク(濃縮タイプ)は、白ではなく少し生成り色。見た目とは裏腹にクセが少なく、サラサラとした飲み心地が特徴。お正月に飲むあの甘酒の独特な香りや、濃密な口当たりとは全く別の飲み物と感じられることから、同店では「新感覚甘酒」と呼ぶ。米糀は、試作を重ねた末で現在、福井県産「マルカワみそ」の有機米糀を使用している。

  時短とコスト削減が重視される現代の中で、同店では米糀と自然素材のみでじっくりと時間をかけて糖化。それにより自然由来の甘さを十分に味わえるので、砂糖は不使用。加熱処理を施すことで常温や冷蔵で届けることが可能になるが、米糀から造りだされる酵素は加熱により生の状態に比べ大幅に減ってしまうことから、加熱処理もしていない。そのため、冷凍販売となる。大川さんは、「ここは大事にしていきたい当店のこだわりに、どうかお付き合いくださいませ」と説明する。

 酵素をたっぷりと含ませた糀甘酒に、季節を感じる素材や意外性のあるフレーバーとの組み合わせで商品展開。青いふたがトレードマークの糀ドリンクのラインアップは、プレーン・カシス&ビーツ・柚子(ゆず)・ロースト玄米・抹茶ヘンプ・季節限定チャイ。夏にはフローズンドリンクにして涼を感じながら、冬にはホットドリンクにして暖をとりながら味わえる。価格(税込み)は1個650円。