電動キックボードで走行する人を見かけることはすっかり珍しくなくなった。一方で、ルールがしっかり理解され、守られているかは怪しいようだ。コンサルティング業などのMS&ADインターリスク総研(東京)が「電動キックボード利用者の意識と運転の実態アンケート調査」を実施したところ、6割が、「ルールを守れていなかったかもしれない」と回答した。
まず全体に、「他のユーザーと比べて、電動キックボードを安全に運転できていると思うか」と質問したところ、「そう思う」(41.6%)と「ややそう思う」(43.2%)を合わせて、8割以上が「そう思う」と回答。安全運転、交通ルールの理解度、交通ルールの遵守についての自己評価は高い傾向が見られた。
一方で、電動キックボード運転時に「守れていなかったかもしれない」交通ルールについての設問で、「違反はしていない」とした回答者は34.4%。残りの65.6%は何らかの交通ルールを「守れていなかったかもしれない」と自己認識していることになる。
「守れていなかったかもしれない」交通ルール(複数回答)で最も回答が多かったのが、「車道の左側通行」(23.8%)。以下、「二段階右折」(18.0%)と「飲酒運転の禁止」(17.4%)、「ながらスマホ運転の禁止」(13.6%)、「二人乗りの禁止」(12.0%)と続いた。
「守れていなかったかもしれない交通ルール」を運転頻度別に見ると、「週に2~3回以上」電動キックボードを運転する回答者の36.2%と、電動キックボードに関わる交通ルールを「詳しく知っている」回答者の26.2%が、「飲酒運転の禁止」を守れていなかったかもしれないと回答していた。
電動キックボードの運転中に危険を感じたことはあるかについて、約6割が「ある」と回答。具体的に危険を感じたことの上位3位は、「自動車と接触しそうになった」(47.3%)、「自転車と接触しそうになった」(37.4%)、「歩行者と接触しそうになった」(29.9%)だった。
同社によると、2023年7月に道路交通法が改正され、一定の規格を満たした電動キックボード等は、道路交通法上の一般原動機付自転車から「特定小型原動機付自転車」という新たな区分に移行した。この「電動キックボード等」は、16歳以上で運転免許は不要、ヘルメットの着用は努力義務となっている。手軽に利用できることから急拡大している電動キックボードのシェアリングサービスだが、ユーザーによる交通違反が問題視されているという。自分の安全も他人の安全も守るために、交通ルールの確認と順守を心がけたいものだ。









