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ケルセチンを多く含むブランドタマネギ「さらさらゴールド」 農研機構らが開発し、オンラインでの販売を開始

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「さらさらゴールド タマネギ」

 

 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構(農研機構、茨城県つくば市)を代表とする研究グループは、ケルセチンを多く含む北海道産のブランドタマネギ「さらさらゴールド タマネギ」を開発し、オンラインで販売を始めた。

 研究グループは、タマネギに含まれるケルセチンの健康機能性に着目し、ケルセチンを多く含むタマネギの機能性表示を目指して研究を行ってきた。農研機構は、農産物への機能性表示に活用できる「研究レビュー」を公開しており、タマネギのケルセチンについても2月8日に公開した。それによると、ケルセチンを1日当たり50ミリグラム摂取すると、加齢によって低下しがちな「積極的な気分」を維持するのに役立つことを確かめた、としている。また一般のタマネギよりもケルセチンの含有量が多い「さらさらゴールド」で含有量の変動を調査し、摂取量の目安を決めた。さらに、ゆでたり炒めたりといった調理法が異なってもケルセチンの含量は大きく減少しないことも分かった。

 「さらさらゴールド」の可食部150グラムを摂取すると、1日に必要とされるケルセチン50ミリグラムの半分に相当する25ミリグラムを摂取することができるという。

 こうした研究結果を科学的根拠として、消費者庁に機能性表示食品として届け出を行ったところ、生鮮食品の区分で受理され、同庁のホームページで公表された。

 研究に参加したのは農研機構の他に、植物育種研究所、北見工業大、北海道情報大、岐阜大、弘前大。また協力機関として、JAきたみらい、ホクレン農業協同組合連合会も加わった。