映画『水は海に向かって流れる』完成披露試写会が10日、東京都内で行われ、出演者の広瀬すず、大西利空、高良健吾、戸塚純貴、當真あみ、生瀬勝久と前田哲監督が登壇した。
本作は、田島列島氏の同名漫画を映画化。26歳の会社員“榊さん”と高校1年生の直達を中心に、くせ者ぞろいのシェアハウスの住人たちのにぎやかな日常を描く。
過去のある出来事から「恋愛はしない」と宣言する主人公・榊千紗を演じた広瀬は、これまでにない“年上のお姉さんキャラ”に挑戦した。
「多分、私は妹とか末っ子のイメージが強いと思うので『えっ、なんでこの話が私にきたんだろう』って」と最初は驚いたというが、「実際に利空くんとも年齢が離れているので、リアルな距離感はあまり苦労せず、楽しく演じることができました」と語った。
千紗に淡い思いを寄せる直達役の大西は、オーディションで役が決まったという。「こんな豪華な面々の中、自分がやれるのかというプレッシャーもあったのですが、現場に入ってみると、皆さん、優しくて気さくな方ばかり。とてもいい現場でした」と笑顔を見せた。
一方、広瀬が16歳のときに初主演した連続ドラマ「学校のカイダン」で共演した生瀬は「そこからずっと彼女の成長をそばで見ている感じ。最初の、とにかくかわいくて、元気があって、やる気しかなかった少女が、こんなお芝居をするようになったんだなと思って、おじいさんとしては本当にね」と目を細めた。
広瀬も、16歳当時の現場で、生瀬から演技のアドバイスを受けたエピソードを披露した。
「こんなにも自分に向き合ってくれる先輩がいるんだって。だから今回、台本を読んだときに、生瀬さんが出ることを知って正直一番うれしかったです」と明かした。
また映画のタイトルにちなみ、「最近、スッキリしたこと」を尋ねられた広瀬は「カチンとくることはあるけど、あまり声に出して怒ることがない。でもこの前、お芝居で喉がつぶれるほどすごく声を出し続けたことがあって。声にワーッと出したら、スコーンって気持ちよくなった。私たまっていたんだなって」と語った。
映画は6月9日から公開。