知らないと物事、損するのはよくあることだが、自家用車を廃車にする際、無料でできることをどれくらいの人が知っているだろうか? ──廃車の買い取りサイト「ハイシャル」を運営するユニオンエタニティ(大阪市)がユーザー6337人を対象に行った意識調査によると、廃車買い取りサービスを知るまで廃車が無料でできることを「知らなかった」という人が56%に上った。調査期間は2022年8月26日~2024年2月29日。
かつてはディーラーや中古車買い取り店に手数料を支払って依頼する必要があった廃車。だが、現在は廃車買い取りサービスを利用すれば無料で手続きができ、買い取り価格がつくケースも少なくない。
同社がサイトの利用者に「ディーラーや中古車買い取り店に相談されましたか」と尋ねると、「これから相談する」という人が約37%。「すでに相談した」ユーザーは全体の約30%だった。「すでに相談した」という人に廃車を検討した理由を聞くと、「故障した・故障が多くなってきた」が22.8%とトップ。「査定に満足できなかった」が22.5%と僅差で続いた。「これから相談する」「相談する予定はない」も含めた全体においてもディーラーなどの「査定に満足できなかった」という人は約13%。他店で査定をしたうえで、より満足できる結果を求めて廃車買い取りサービスの利用を検討した人が一定数いることがうかがえる。
車の手放し・売却は個人が経験する頻度もそう多くはない。そのため、自動車業界においては、ユーザーと事業者との間に情報格差が生じやすく、その情報格差を悪用した不公正なビジネスの実態も問題視されている。調査結果によると、若年層ほど無料で廃車ができることを知らない傾向が強かった。