職場におけるデジタル化の進行は、使い方を覚えなければならないオンラインツールが増えそうなど、ストレスがたまりそうなイメージがあるが、実態はどうなのだろうか。いくつまでなら使いこなせるか?など「オンラインツールの利用・管理に関する実態調査」をoVice(石川県七尾市)が行った。
調査対象は大企業(従業員数1000人以上)の情報システム・総務部門に所属し、社内のオンラインツールの管理に携わっている会社員108人。10月19日~20日の期間、調査を行った。
最初に「勤め先でオンラインツールをいくつ利用しているか?」と聞くと、最も回答が多かったのは「6つ以上」が33.3%。次いで多いのが「2~3つ」で30.6%、「4~5つ」の25.9%となり、複数、それも多くのツールを使っている様子がうかがえた。これら複数ツールの運用について聞くと、8割以上が「苦労した経験あり」という結果に。
他方、具体的な勤め先のオンラインツール(複数回答可)を聞くと「ビデオ会議ツール」(80.6%)、「チャットツール」(75.9%)、「勤怠管理ツール」(71.3%)、「稟議や経費などの申請・承認ツール」(69.4%)、「カレンダーなどの予定管理ツール」(61.1%)の順に多い。
それでは、導入されているツールは使いこなされているのか? ──全て使いこなせている従業員の割合はどの程度だと感じるかとの問いには、「30%程度」が36.1%、「50%程度」が34.3%となり、現状はお寒い限り。そこで最後に「頻繁に利用/確認することができるツールの数として適切だと感じる数は?」と質問すると「2~3つ」が65.7%で最も多かった。