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あなたの不要になった眼鏡を回収します 眼鏡がなくて困る8億人に寄贈

 

 近視でも遠視でも乱視でも、年月の経過で視力が変われば眼鏡は作り直し。使っている眼鏡が傷んでいなくても背に腹は代えられない。そうやって家に使わない眼鏡がいくつかたまってしまったという話も聞く。6月9日は「リサイクルの日」。世界には眼鏡が入手できずに困っている人もいるから、寄贈、というのは良い方法だ。


 世界保健機関(WHO)が2019年に発表した目の疾患に関する調査報告書によると、世界で22億人が何らかの目の疾患をもち、10億人は治療可能な目の疾患に苦しんでいる。そして8億人以上が眼鏡を手に入れることができず、毎日不便な生活を送っているのだそうだ。そこでビジョンメガネ(大阪市)は、不要な眼鏡を店頭で回収、新興国や途上国に寄贈する活動を続けている。2022年の活動開始から約3100本も眼鏡を集め、これまでカンボジアとマレーシアに寄贈した。カンボジアには700本の眼鏡を寄贈したが、病院に駐在する日本人の医師と看護師から「もっとメガネがほしい」という声が届いているのだそうだ。


 同店で回収するのは、近視用と老眼対策用の眼鏡、度なしを含むサングラス。壊れていても引き取るし、他社で購入した商品も対象。当日眼鏡や補聴器を購入する場合は、お礼として店頭販売価格から5%割り引く特典が付く。