大阪市内には数多くの遺跡が埋もれており、毎年各所で発掘調査が行われている。大阪市文化財協会・大阪市教育委員会が実施した大阪市内の遺跡発掘調査の中から、2023年度を中心に主な調査成果を出土遺物や写真パネルで紹介する特集展示「新発見!なにわの考古学2024」が、9月4日(水)~10月28日(月)まで、大阪歴史博物館 (大阪市)で開催される。
同展覧会では、水田畦畔(けいはん)に埋められていた6世紀の農具「大足(おおあし)」(平野区亀井北遺跡)、大坂夏の陣にかかわる鉄砲玉と鉛インゴット(中央区大坂城跡)、近世大坂の経済を支えた蔵屋敷の出土資料(北区中之島蔵屋敷跡)など、最新の成果約400点を展示する。9月7日(土)・28日(土)・10月26日(土)のいずれも14時から30分程度、同博物館学芸員による展示解説が行われる。発掘成果を通して、都市大阪が長い歴史を基盤として成り立っていることを感じ取ってみよう。
開館時間は9時30分~17時(入館は閉館の30分前まで)。火曜休館。特別展示は、常設展示観覧料で観覧できる。常設展示観覧料は、大人600円、高校・大学生400円、中学生以下・大阪市内在住の65歳以上の人(要証明証提示)・障がい者手帳等の所持者(介護者1人を含む)は無料。
また、9月21日(土)には同博物館4階講堂で、講演会「大阪の歴史を掘る2024」が予定されている。テーマは、「大阪市内の発掘調査成果―令和5年度を中心に―」(大阪市文化財協会 学芸員・南秀雄氏)、「近世大坂蔵屋敷の果たした経済的役割について」(神戸大学経済経営研究所准教授・高槻泰郎氏)。13時30分~16時30分(13時受け付け開始)。参加費1000円、定員200人(先着順)。インターネット予約サイトPassMarketから事前に申し込む。