カルチャー

飛騨古川で「きつね火まつり」 民話を現代風にアレンジ、「嫁入り行列」も

 日が差しているのに雨が降る“天気雨”や、怪火。「キツネの嫁入り」にちなんだ民話や祭事はあちこちにある。岐阜県飛騨市は、これを現代風にアレンジした祭りで情緒ある古川町並みを彩る「きつね火まつり」を9月28日(土)に開催する。地元住民も観光客でもキツネに扮(ふん)して参加できる幻想的なお祭りだ。会場は、飛騨古川まつり広場ほか。開催時間は12時~21時。

 飛騨高山と世界遺産白川郷の隣に位置し、情緒ある町並みを残す飛騨古川。その中心地にある広場や瀬戸川と白壁土蔵街などを背景に、キツネの花嫁花むこ役を主役に、神社参拝や嫁入り行列、祝いの儀式などさまざまな催しがある。最大の見どころは夜の「嫁入り行列」。人力車に乗った花嫁花むこを中心に、たいまつをともしたキツネの行列が古い町並みを練り歩く光景は、まるでおとぎ話のよう。行列を見た人は、五穀豊穣や家内安全、商売繁盛などの願いがかなえられるといわれている。