
桜の季節もすぐそこまで来ている。南への旅を考えているのなら、ちょっと足を伸ばして宮崎県の日南市への日帰り旅プランがある。歴史と絶景、もちろんおいしいものも満喫できる「日南をいいとこ取り!絶景と歴史、グルメを一日で楽しみ尽くす旅」を、日南市が紹介している。近くまで行くなら計画に組み込もう。
宮崎県の南部にある日南市は、東に日向灘を臨み、西は都城市・三股町、南は串間市、北は宮崎市に隣接している。平野部では、一年の日照時間が平均2200時間以上と長く、年間を通して温暖な気候が特徴だ。プロ野球などのスポーツのキャンプ地として知っている人も多いかもしれない。ほかにも「九州の小京都」と称される飫肥(おび)城下町や、水揚げ日本一の「一本釣りカツオ」など、歴史や自然、グルメがあふれる観光地。3月22~30日には、第26回日南市花立公園さくらまつりも開催される。
ここを一日で楽しめる王道プランは、南九州を代表する「鵜戸神宮」からスタート。色鮮やかな朱塗りの御本殿は、海に突き出た岬の洞窟内に鎮座し、「お乳岩」や「お乳水」と呼ばれるパワースポットは安産や育児・縁結びなどの御利益があるとされている。そして「運玉投げ」という神事でも知られている。本殿前の広場から、男性は左手、女性は右手で願いを込めて「運玉」を投げ、約12m先にある「亀石」と呼ばれる岩のくぼみに運玉が入れば願いがかなうと信じられているという。
運試しが済んだら、道の駅「めいつ」で、特製しょう油ダレと塩ダレに漬け込んだカツオの炙り(あぶり)を楽しめる「日南一本釣りカツオ炙り重」などを堪能。続いて宮崎県亜熱帯作物支場内に建っている「道の駅 なんごう」を散策、日南のマンゴーを使ったスイーツを楽しみながら、青い空と海が広がる絶景スポットで記念撮影がおススメ。
最後は、日南市の飫肥(おび)城周辺で歴史に触れよう。このあたりには、飫肥石や飫肥杉を使った石垣や武家屋敷等が残り、風情ある美しい町並みは九州の小京都とも称される。飫肥城大手門を中心に、豫章館(よしょうかん)、旧藩校振徳堂、松尾の丸、飫肥城歴史資料館、小村寿太郎記念館などがあり、商人町通りには商店が軒を連ねている。黒砂糖の優しい甘さがたまらない「おびの天ぷら」、プリンのような味わいの「厚焼卵」などの絶品飫肥名物を味わいながら、江戸時代の面影が残る城下町を楽しく散策できそうだ。
