
終身雇用が当たり前でなくなりつつある現在、働き手の主体的なキャリア形成への関心が高まり、転職を通じてキャリア形成したいという人も増えている。そんな中、学情(東京)は20代後半~30代が転職する理由についてアンケート調査を実施した。対象は20代後半~30代の社会人245人(転職サービス「Re就活30」のサイト来訪者 )で、調査期間は1月27日~2月16日。
まず、転職の理由を尋ねると、最も多かった答は「給与・年収をアップさせたい」(60.3%)。以下、「もっとやりがい・達成感のある仕事がしたい」(40.1%)、「より会社の風土や考え方が合う企業で働きたい」(23.2%)が続いた。
転職で実現したいことに関しても「給与・年収が上がること」が61.2%で2位以下を大きく引き離した。2位は「スキルを身につけて成長できること」(32.2%)で、差がない3位に「希望する仕事に従事できること」(31.0%)となった。20代後半~30代は、転職において「給与・年収アップ」を重視していることが分かる。仕事を生活の手段として考えた場合、当然の結果といえよう。
ところで、転職先の企業で働きたい年数については、「不満が特にない限り、できるだけ長く働きたい」が71.7%で最も多く、「定年まで働きたい」(12.2%)が続いた。良いと思って転職するわけだから当然なのかもしれないが、転職してすぐにステップアップをと考える人は少ないようだ。