カルチャー

深川のまちが600点の作品でにぎわう9日間 おしゃべりな芸術祭「アートパラ深川」開催

  アートが「おしゃべり」を生み、つなげる。東京・深川のまちが、約600点の作品でにぎわう9日間、「アートパラ深川 おしゃべりな芸術祭2025」(アートパラ深川・東京)が10月18日(土)~10月26日(日)まで、東京・江東区の門前仲町・清澄白河・森下エリアで開催される。

 障がいのあるアーティストと市民が共にまちを彩る芸術祭。今年で第6回を迎え、過去5年間で延べ52万6000人が来場している。アートの力が人々を引き寄せ、立ち止まった人たちの「対話」を生み出す。偶然に出会った作品に魅力を感じ、その作品が広く知られることは、障がいのある人々の個性や才能を生かすことができる社会へとつながる。互いが認め合い支え合う、「共に生きる」社会に向かうきっかけを発信することを目的としている。

 門前仲町エリアでは、富岡八幡宮や深川不動堂など歴史ある場所を中心に、老舗商店の軒先などに作品を展示。まちの記憶とアートが響き合う空間が広がる。清澄白河エリアは、カフェやギャラリーが立ち並ぶ街並み。由緒ある日本庭園もあり、そこにアーティスト作品が溶け込む。江戸の俳人、松尾芭蕉のゆかりの地でもある深川。森下エリアでは、日本を代表する漫画、「のらくろ」の作者、漫画家の田河水泡にちなんだ商店街「高橋商店街」、別名「高橋のらくろ~ド」など、偉人たちの歴史とアートが交差する。

 このアートパラが100倍楽しくなる「公式案内所」が、深川不動堂境内と清澄庭園大正記念館に設置される(期間中10時~16時)。パンフレット配布、展示会場や関連イベントの案内、観光情報やおすすめランチまで、ワンストップで対応してくれる。英語対応も可能。