大阪・関西万博が閉幕して早くも1カ月が経過。万博ロスになった人も多いと言われているが、実際にはどんな感想を抱いているのだろう。マーケティングリサーチ事業を行うアイディエーション(東京)は、日本在住の20代から60代の来場者440人を対象に「大阪・関西万博に関する調査」を実施した。調査期間は、9月18日~10月8日で4407人にスクリーニング調査を行い、その後、本調査を行った。
来場目的のトップは「世界各国のパビリオンを見てみたかったから」(72.5%)。以下「会場内の建造物を実際に見たかった」(71.6%)、「日本開催は貴重な機会なので逃したくなかった」(70.9%)と続き、上位の回答の割合は僅差だった。来場目的を年代別に見ると、若年層は「SNS映え」「エンタメ」重視の意識が強い。20代では「環境・SDGsに関する展示や取り組みに関心がある」が48.3%と全体平均を大きく上回り、他年代と比べて社会課題への関心の高さが際立った。
まず、来場した際の同行者については、「同行者あり」が86.6%。いわゆる「おひとり様」の「ぼっち万博」は少数派だったようだ。同行者の内訳は、「配偶者(夫または妻)」が42.0%で最も多く、「子ども・孫」(28.3%)、「友人」(25.5%)と続いた。
年代ごとに来場前のイメージを見ると、20代~40代でそれぞれ「国際交流や異文化理解につながりそう」「パビリオンなどの建築物や演出に圧倒されそう」「世界最先端のテクノロジーを体験できそう」などポジティブなイメージの割合が高かった。一方で、50代~60代では、「パビリオンの予約が取りづらそう」「公式アプリやWebサイトが使いづらそう」などネガティブなイメージを抱いた人が多い。
「最も魅力的だったパビリオン」については、日本館が13.0%と最も評価が高かった。上位11位までのうち8つに国内パビリオンがランクインしており、国内パビリオンの人気の高さがうかがえる結果となった。
最後に、跡地利用について、現在候補にあがっている計画案についての印象を聞いた。最も評価が高いのは「公園」(71.1%)で、ワーストは「カジノ」(34.1%)だった。










