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正社員の4人に1人が「睡眠6時間未満」 マイナビ転職が調査

 転職情報サイト「マイナビ転職」(マイナビ・東京)は、20~50代の正社員600人を対象に実施した「睡眠と仕事に関する実態調査」の結果を発表した。

 国は、成人の睡眠は6時間以上を推奨している(厚生労働省「健康づくりのための睡眠ガイド 2023」)。今回の回答者の平均睡眠時間は6時間14分で、「6時間未満」と答えた人は26.9%。約4人に1人が推奨時間を下回っていた。理想とする平均睡眠時間(7時間13分)とは約1時間の差があった。寝不足の頻度は「週2~4日以上」が最多で、慢性的な睡眠不足が広がっている実態が浮かび上がった。

 寝不足の背景には、仕事や通勤の負担、職場の人間関係によるストレスが大きく影響しているようだ。特に30代では「仕事時間・通勤時間の負担」が44.3%と高く、20代では「将来への不安」や「漠然としたメンタル不調」が4割を超えた。寝不足の頻度が高い人ほど勤務時間が長い傾向も確認され、働き方そのものが睡眠を圧迫している可能性がある。

 睡眠不足が仕事に及ぼす影響としては、「やる気が湧かず、取りかかるまでに時間がかかる」が22.8%で最多。続いて「ケアレスミスが増える」「会議中に強い眠気に襲われる」が同率で並んだ。特に50代では居眠り経験が27.2%と高く、年代によって影響の出方にも差が見られた。集中力の低下やミスの増加が勤務時間の延長を招き、さらに睡眠不足を深める悪循環に陥るケースも考えられる。

 睡眠が仕事に与える影響についてどのように考えているのかを聞いたところ、最も多かったのは「睡眠はミス防止や成果向上に重要」(62.5%)。以下、「睡眠は、仕事で成果を出すために大事だと思う」(61.0%)、「寝不足の人が多い職場は、職場の雰囲気に悪影響があると思う」(59.2%)、「睡眠は、円滑な人間関係のために大事だと思う」(58.8%)と続いた。

 調査を総括した「マイナビ転職」編集長の瀧川さおり氏は、日本の睡眠時間が国際的に短い水準にある点を指摘。「睡眠は個人の問題にとどまらず、働き方や社会の価値観とも深く関わるテーマ。勤務間インターバル制度などの導入が進む中、仕事と休息のバランスをどう確保するかが、今後の働き方改革の焦点になりそうです」とコメントしている。