カスタマーハラスメント、いわゆるカスハラは、お客さんと接する仕事において起きうるハラスメントだ。カスハラとは、顧客等からの暴行、脅迫、ひどい暴言、不当な要求等の著しい迷惑行為のこと。今年から労災認定基準に追加された。そこで「しゅふJOB総研」を運営するビースタイル ホールディングス(東京)は、カスハラをテーマに主婦層を中心とする就労志向がある女性637人を対象としてアンケート調査を実施。調査は9月12日~9月19日に行った。
それによると、カスハラの被害者になったことがあるのは、回答者の半数強にあたる51.6%。頻繁に起きているハラスメントといえそうだ。一方で、カスハラの加害者になったことがあると答えた人は6.8%だった。このギャップは大きく、カスハラというのは受けた人は忘れない、一方で、した人はカスハラの自覚がないともいえそうである。また、アンケートではカスハラの被害にあった人ほど加害者にもなりやすい、という実態が明らかになった。
カスハラと感じる行為について、最も多かったのは「大声で怒鳴られたり罵倒される」(74.7%)で、以下、僅差で「長時間しつこく問いただされる」(72.2%)「暴言をはかれる」(70.2%)「無理難題をつきつけられる」(68.4%)「威嚇されたり脅迫される」(68.3%)と続いた。